僕の野次さんの叱咤 | 煩悩無計画学 Ⅰ

僕の野次さんの叱咤

そろそろ映画パロディネタのタイトル(※1)にも飽き飽きしてきましたし、数少ない読者の方々も呆れ顔でしょう。

今日で最後、今日で最後、と思いつつも、思い浮かばなかったら昨日の自分に負けた事になる、という強迫観念のもと、次々と頓痴奇なタイトルを考えてしまうのです。

ちなみに本日の次点候補生↓
(軽くフィクション、ムネオは判ってくれない、バッカ郎66、突然ホストのごとく、などなど。)
元ネタに関する質問・苦情などありましたら宜しくお願いします。


さあ本題に入ろうかしら。


本日はもう何から話していいやら・・・。


つって特に突飛な御話を用意してもないんです。
では昨日の僕と先生の間に起こったびんびん物語の件でも。
下ネタじゃないので御婦人方は安心して頂戴。


昨日は、この一ヶ月程かかりっきりだった御仏蘭西プロジェクト(※2)の発表の日でした。
研究室のゼミナアルの最後に、私達の発表の時間が与えられたのです。鉛を飲み込むようかの気持ちで前座の先輩諸兄の発表を聴きつつ、時にはモジモジと尿意を我慢しながら、時には居眠りをしてヨダレを垂らしながら、そして時には誰かが立てた放屁の音に耳をそばだてながら、私は出番を待ちました。


そして、諸兄の発表も終わり、サア私達の出番です!


私達は、おずおずと成果をムネオ先生の前に広げました。前日の日曜からずっと徹夜して印刷し、裁断し、貼り合せた8枚にも及ぶ横長プレゼンシート四部。


どうだ!このモジャモジャ頭めが!


私は内心この苦心作に自信があったのです。しかし、その自信と労苦は一言のもとに泡沫に帰せられました。


「四部も要らんがな、勿体無い。君等金持ちだねえ。」


皆が見やすいように、徹夜でエロサイトを見つつ四部刷った私に対し、その言葉は失礼な奥様そのものでした。更には、なけなしのお金を叩いて、ミドリ電気でトイレを借りるついでに印刷用紙も購入したというのに。


そこまではまあ許すとしましょう。


読まぬなら読んであげようホトトギスとばかりに熱く説明を始めた私達に対するムネオ師の反応は、私達の予想に反して、寺町のタニヤマムセンの店員の男性客に対する態度よりも冷たいものでした。


「書き過ぎや!」


私は一瞬、普段の私の性生活、すなわちマスをかきすぎている事を批判されているのかと思いましたが、どうやらそうではない、という事に3秒後に気が付きました。


そこからはもう、ジャパネット高田の商品宣伝の如く、あるいは亀の甲羅を踏み続けて無限1upし続けるマリオの如くしつこい叱咤を受け続けるハメになりました。
私はその時間を乙葉に土下座して結婚をせがむ藤井さんの姿を想像しながら耐えました。


その後、第二日赤病院精神科での診察が必要なくらい消沈した私達が、颯爽と駆け込んだのは、びっくりドンキーでした。

店内に足を踏み入れ、ふと音楽に耳を傾けると、


何と言う事でしょう。


往年のスキャットマン・ジョンさんの曲がかかっているではありませんか。

ピーパッポッパラッポ パッポッ パラッポー

店内に延々と響くスキャットマンジョンさんのスキャット。そして
それを聴きながら貪るハンバーグセット。

例えホリエモンが六本木ヒルズの高級レストランでいくら金を積んでも、こんな幸せな体験は到底できないでしょう。

これによりムネオ師搭乗B-29通称「エノラ・ゲイ」(※3)によって完全に荒野にされた私達の心は潤いを得、再び明日への行路を何とか見出したのです。





どうやら、いつも通り、否、いつも以上のクソ日記を書いてしまったようでゴメソ。
自分への憤り以上に、糞日記をここまで読んでしまった暇人諸兄の失った時間と労力に、心より哀悼の意を表します。




(※1)タイトル原題:「僕の伯父さんの休暇」ジャック・タチ
(※2)この夏、学校筋で参加させて頂く事になった仏蘭西での建築ワークショップ。これに参加するためには予備研究として、一つのプロジェクトを完成させる必要があったのです。ジョンムーベル氏との共同プロジェクトでした。

(※3)広島に原爆を投下した鬼畜米帝軍の長距離通常爆撃機の名前